usagi
碧木莉歩

クラシック、ジャズ、中南米音楽などの影響を受けながら、これからのネオクラシカルのあり方を模索するピアニスト、碧木莉歩(あおき りほ)。今作は2026年8月、“夏の4連続シングル配信”の第3弾「usagi」。ジャケットには、佐賀・有田焼の若き陶芸作家であり、碧木と同世代の辻拓眞による作品「兎」(2025)を使用。人間がふと抱く、説明しきれない気配。喜びとも不安とも名づけられない心の揺れ。そうした曖昧なものは、ときに動物の一瞬の仕草に似ている。跳ねるでも逃げるでもなく、ただ草原の真ん中に立ちすくみ、そよぐ風に身をまかせる。その静かなたたずまいが、明確でない感情こそ豊かさであるのだと、そっと教えてくれる。「usagi」は、軽快でありながら、どこか悠久の時間(とき)を感じさせる一曲。小さな生命の気配と、遠くまで広がる風景が、碧木のピアノのなかでやわらかく重なっている。

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