薄明
フジイリク

モラトリアム。学生から社会に出るまでの宙に浮いたようなあの状態。焦れば焦るほど、急ぐことができなくなり、心臓の音だけが早くなる。大通りから聞こえるバイクの音、若者たちの騒ぎ声、その中でさえ耳をすませば鈴虫が鳴いている。日没、日の出前の騒がしい心の声。友人との関係性や、周りの大人たちとの距離。穏やかに過ぎゆく日々から急速に加速する生活、成長をアルバムとして表現しました。決意を固めたわけでなく、一種諦めに似たような感情を抱いたとき、さわやかな風が吹き抜ける。そんなアルバムになっております。多くの大人たちが経験したそれを久々に思い出す。或いは、その渦中にいる彼らの救いとなれば幸いです。

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