Lonely Not Alone / Di Batas Mimpi
Fontana Folle

一曲目Lonely Not AloneはOrigami Home SessionsによるKan Sanoのトラックにアレンジを加えた意欲作。Fontana Folleとしては初めての打ち込みトラックをベースにした楽曲であり、ジャジーなギター、硬質でグルーヴィなスラップベース、憂いを帯びたボーカルが、作品を彩る。国際的なパンデミックのために断絶された人々の暮らし、そんな中でインスパイアされた楽曲。孤独であっても一人ではない、光を求め闇の中で踊り、僕らはこの夜を越えていく、と言うメッセージが込められている。二曲目Di Batas Mimpiはまるでクラシックの室内楽アンサンブルを思わせるような、夢のように美しいバラード曲。ボーカル、グランドピアノ、弓弾きのコントラバス、マレット奏法によるドラムと言う、これもFontana Folleとしては初めての編成での演奏。原曲はインドネシア音楽シーンを代表するスターシンガーAndienのものであり、作曲は現地音楽シーンの基礎を作った巨匠Indra Lesmanaによるもの。タイトルであるDi Batas Mimpiは、夢のはざまで、と言う意味のインドネシア語。会えない愛しい人を思い、夢の中でせめて会えたらと願う、深い祈りのようなインドネシア語の歌詞を、ネイティブ話者であるAlvin (Vo)が繊細に歌い上げる。

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